"知らん顔"は、どんなに平常心を装っても、やっぱり顔のどこかに後ろめたさが宿っていて、目が宙を浮いたり、口もとの皮膚がこわばったりしがち・・・。
そういう顔の残像が、お互いの中にいつまでも残るからなのです。
一方で、"知らん顔"は自分自身にも良くありません。
とっさの判断で"知らん顔"してしまったことへの後悔が、わりにいつまでも残るのです。
そうさせる負の感情が自分の中にあることに気づき、少なからず落ちこみます。
気づかれずにすんだという安堵と、なぜ明るく声をかけられないのだろうという自責がない交ぜとなります。
・・・じつはそれ、女の中に潜むコンプレックスの表れ。
体のどこかにコンプレックスがある。
顔のしみが気になる。
存在そのものにコンプレックスがある。
自分でも気づかないコンプレックスがある・・・。
・・・それがとっさに知らん顔をさせるのです。